めぐる、めぐる、ヒカリ

感謝すべきだという事はわかってる。

けれど、私は鈴子さんも嫌いだった。

いつもムスッした顔をしてて、全然喋らないし。
作ってくれるごはんは、きんぴらとかひじきの煮物とかそんなのばっかり。
たまにはパスタとかハンバーグとか食べたい。


何より・・初めて会ったとき、私がおばあちゃんと呼んだら、凄い剣幕で怒られた。

「お前は私の孫じゃない。 鈴子さんと呼べ」だって。

ばっかみたい。

あの年齢なら、みんなおばあちゃんでいいじゃない。

皺くちゃのくせに、鈴子さんなんてそっちの方がおかしいよ。

ほんとはそう言ってやりたかった。

だけど、私は鈴子さんには逆らえない。


もう東京に帰る家はないから。

今の私には、この狭い畳の部屋だけが
自分の居場所だった。