めぐる、めぐる、ヒカリ

だけど、

私の世界はあの日、あっけなく

本当にあっけなく、壊れてしまった。


私はいつもと同じように、飛鳥と雪と渋谷に新しい洋服を見に行っていた。
次のデートで着るためのデニムのワンピースを買って、ご機嫌で家に帰った。

家の前にはたくさん車が停まっていたけど、うちにお客様がくるのはいつもの事だから気にも止めなかった。

私が異変に気がついたのは、玄関を開けた時だった。

いつもなら、ママの作るお夕飯のいい匂いがして、リビングからパタパタと多恵さんが走ってきて私を出迎えてくれるのに。

それに、玄関に乱雑に脱ぎ捨てられている靴に違和感があった。
土まみれで、底のすり減ったボロボロの靴ばかり。 パパのお客様にこんな靴を履いている人がいるとは思えなかった。