ラブジャンプ!

コンコンコンッ

「桃子ぉー 腹減ったぁー」

うわっ…杏っ?!

ちょ、ちょっと!まだ入ってこないでぇー

桜木くんの上に乗っかってるこんな状態、5歳児には見せられないわっ

ガチャ…

ぷはっ…

なんとか桜木くんの腕から抜け出せた私は、入ってきた杏の方に振り返った。

「桃子、なにやってんの?」

「へ? なにが?」

平静を装い杏の言葉に返事をした。

「なにが、って、なんか頭ボサボサだよ、それに顔赤いし、恭輔の熱でもうつったんじゃね?」

「え?! あ、な、な、なんか看病してたら寝ちゃったのよ、
か、かぁさんだって、毎日疲れるし、さ…」

「ふぅーーん」

わかったのかわかってないのか、適当な返事をする杏。

「てか、めっちゃおなかすいたんだけどー」

「そ、そだね、ちょっと部屋戻ってなにかみつくろってくるよ」

よかった、特になにも気づかれてない…よね…。

ホッと胸をなでおろし、寝室を先に出てった私を、杏がニヤリと口元をあげて見つめているなんて

全く知らなかった。