恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

それから私のスーツケースを部屋の中央に置くと、彼はサッサと出ていこうとした。

「あの、雪野翔先輩」

「フルネームで呼ぶんじゃねーよ」

「すみません……」

「そのまどろっこしい敬語も止めろ。イライラする」

えぇー……。

そんな事言いながら、タメ口聞いた途端に、

『誰に向かって口きいてんだよ、ぶっ殺すぞ!』

とか言いながら私のお腹に一発拳入れて、息の根止める気じゃないでしょーね?

「なんだよ、その疑わしい目付きは」

「いや……」

「それと」