恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「に、二階……」

「抱いて上がってやるから、暫く休んだら荷物まとめろ」

「あの、なんで」

「今からお前は俺と暮らしてもらう」

はあ?!

いやいや、何言ってんの。

「……無理です」

「お前に拒否権はない。俺は親父からもお前の両親からも公に頼まれてるんだぜ、お前の身の安全を。
別々に住んでたらさっきみたいに男にヤられそーになってても毎回助けられねぇだろーが」

「…………」

身を縮めるようにして階段を上がり、部屋に着くと、雪野翔は私をベッドの上に下ろした。