恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

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夕方。

「これ!俺がずっと観たかったDVD」

旬がラブストーリーのDVDを嬉しそうに私に見せた。

「ラブストーリー私も観たかったんだ。上がって!」

「じゃあ……お邪魔します」

私はリビングに旬を案内しながら、少し笑った。

「旬、何飲む?アクエリ系か、炭酸系?コーヒーもあるし、」

「瀬里」

「ん?」

後ろから私を呼ぶ旬を振り返ると、優しく腕を引かれた。

反動で体が傾く。