恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

この声が雪野翔だって。

「こ、こ、こんばんは……」

「ボケてんのかよ。眼ぇ開けろ。まだ朝だろーが」

「……おはようございます……」

「いつまで抱かせる気だよ」


イツマデダカセルキダヨ


抱かせる?抱かせる?!

その言葉がやけに艶かしくて、私は思わずバチッと両目を開けた。

すると、想像を絶するくらい間近なところに雪野翔の顔があり、私は心臓がピタリと止まるほどの衝撃を覚えた。

きゃあ、こんなに密着しちゃったらダメでしょ!!