きゃあーっ!
まだ教室に一歩しか入ってないのに、もう身の危険にさらされるなんて。
どうやら雪野翔に関する話は、恐ろしいスピードでファン達の間を駆け巡るらしい。
音速、いやもはや光速で走り抜けた雪野翔のラブシーンの話題に呆然としながら、私は立ちすくんだ。
「時間的には三時半頃なんだけど、見なかった?!」
見たどころか、それは私だよっ!
なんて言えるわけもなく、私は千切れて飛んで行くほどの勢いで首を横に振った。
「み、見てないよ、全然」
「そっかあ……」
志帆ちゃんは残念そうに唇を少し尖らせてカタンと椅子に座り込んだ。
まだ教室に一歩しか入ってないのに、もう身の危険にさらされるなんて。
どうやら雪野翔に関する話は、恐ろしいスピードでファン達の間を駆け巡るらしい。
音速、いやもはや光速で走り抜けた雪野翔のラブシーンの話題に呆然としながら、私は立ちすくんだ。
「時間的には三時半頃なんだけど、見なかった?!」
見たどころか、それは私だよっ!
なんて言えるわけもなく、私は千切れて飛んで行くほどの勢いで首を横に振った。
「み、見てないよ、全然」
「そっかあ……」
志帆ちゃんは残念そうに唇を少し尖らせてカタンと椅子に座り込んだ。


