桜花は、両親とも俺の派閥に所属していて、正真正銘、天狼神の子孫だ。
「どけ、桜花!瀬里は俺の許嫁だ。その瀬里を毒爪で貫いた凰狼を許すわけにはいかない!」
俺の言葉に激しく首を横に振り、桜花は更に凰狼にしがみついた。
「嫌です!!凰狼様は、本当は優しくていい人なんです!真神の子孫である凰狼派は、少数であることと、神が違うというだけでいつも差別に苦しんできました。この人はそれを無くしたかっただけです!」
「ふざけるな。それが瀬里を死に至らしめることとどう関係ある?!こいつが死ぬのは、奪おうとしている命の報いだ」
「血清があります!凰狼様の左爪は猛毒がありますが、右手の爪には、その毒の血清があるのです!」
バカな。
そんな話は聞いたことがなかった。
「どけ、桜花!瀬里は俺の許嫁だ。その瀬里を毒爪で貫いた凰狼を許すわけにはいかない!」
俺の言葉に激しく首を横に振り、桜花は更に凰狼にしがみついた。
「嫌です!!凰狼様は、本当は優しくていい人なんです!真神の子孫である凰狼派は、少数であることと、神が違うというだけでいつも差別に苦しんできました。この人はそれを無くしたかっただけです!」
「ふざけるな。それが瀬里を死に至らしめることとどう関係ある?!こいつが死ぬのは、奪おうとしている命の報いだ」
「血清があります!凰狼様の左爪は猛毒がありますが、右手の爪には、その毒の血清があるのです!」
バカな。
そんな話は聞いたことがなかった。


