恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

って、家庭教師役を買って出てくれたりもした。

スポーツ万能で顔だってスタイルだって抜群で、いつだって私は、旬に憧れてる。

本当に大好き。

「なあって。なにボーッとしてんの」

あ。

私は焦って言葉を返した。

「寝不足でボーッとしちゃった」

ウソ。

寝不足は本当だけど、今はただ、旬に見惚れてたんだ。

私の言葉に旬が少し眉をあげた。

「寝不足?何してたの?」

「ん、絵の直し」

「ほどほどにしとけよ。じゃないと」