恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「お前はただのチビだと思ってたけど、本当は俺よりも大きいのかもな」

へ?

私がポカンと先輩を見上げると、先輩はフウッと優しく笑った。

その時、私のバッグ中のスマホが鳴り始めた。

画面の文字は『水嶋アートスタジオ』だった。

お世話になってる美術教室だ。

「はい。先生?……はい。はい。えっ……。そうですか。ありがとうございます」

「…………」

「…………」

先輩は、スマホの画面に視線を落としたままの私をしばらく見ていたけど、

「行くぞ」