恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

私がそこまで言ったら、たちまち先輩がニヤニヤと笑った。

も、もうドジったりしないもん。

何度目かの失敗で、なんかすっかり私が先輩に迫ってる感じになっちゃって、恥ずかしい。

だから私は、それを隠すかのようにツンと横を向いた。

「先輩なんか見てないもん」

「ふーん」

うぅ、本気にしてない感じ……。

その時、仲の良さそうなカモメが二羽、私たちの前方に姿を見せた。

「見て、先輩。兄弟かなぁ、恋人かなぁ」

「……」

先輩……?

あ……。

空を舞うカモメを見つめる先輩の苦しげな表情に、私は胸を突かれた。