恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

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海へ着くと、日差しは強かったけれど風は爽やかで、私はニコニコして隣の先輩を見上げた。

「先輩、空見て。すっごい青い!それに浮かんでる雲の白さとの差が綺麗!」

先輩はガードレールにもたれるようにして眼下の海を見つめていたけれど、私の声に空を仰いだ。

「そうだな」

男らしい口許を緩めて、優しい声をだした先輩が素敵すぎて、私は空を見るのをやめて先輩を見つめた。

ああ、ほんとうに先輩は素敵だなあ。

その時、フッと先輩が私を見下ろしてクスリと笑った。

「なんだよ、空を見ろって言った本人が……どこ見てんだよ」

「見てたよっ、見てたけど」