恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

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そして七月二十八日当日。

「瀬里っ!いつまで待たせるんだっ!ドア蹴破るぞっ」

「きっ着替えてるんだから、入ってこないでっ」

私は、イライラしながら部屋のドアをガンガンとノックする先輩に焦って言葉を返した。

そりゃ、 約束の時間を十五分過ぎてるんだけども。

でも、待ち合わせじゃないんだから、大丈夫でしょ。

おんなじ家なんだし。

実はね、私、最近痩せたみたいなんだ。

多分、旬に失恋したこととか、画を破られた事、翠狼の暗示の件とかで、食欲が落ちていたのが原因だと思うの。

今日は先輩にバイクで海を見に連れていってもらう予定で、ストレートジーンズにしようと思ってたのに、それがまさかのブッカブカ。