恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「どっか行くか、ふたりで」

精悍な頬を斜めに傾けて、先輩は少し身を乗り出しながら私の瞳を覗き込んだ。

切れ長の眼が凄く優しくて、私は息をするのも忘れて先輩を見つめた。

こ、これは現実なんだろうか。

それともあれか!?白昼夢か?

どうすればいいか分からなくて硬直した私の頬を、先輩がムギュッとひねった。

「急に固まるんじゃねぇよ」

「いひゃっ(痛っ)」

「行くのか、行かねーのかどっちだよ」

「行きます!行きたい!」

つられて身を乗り出した私を先輩が見つめた。

至近距離で視線が絡む。