先輩が少しだけ眉をあげて私を見た。

「……来週の木曜」

「そうですか!じゃあ」

「お前は?」

……へ?

予想していなかった先輩の質問に、私はたじろぎ、唐揚げをブッ刺していたお箸をピタリと止めた。

だって……まさか先輩が、私の誕生日を訊いてくるなんて思ってなかったんだもの。

たちまち心臓がドキドキと煩く騒ぎ出す。

顔だって熱い。

私は、真向かいで夕食を食べている先輩を、張り付いたように見つめた。

なに!?本気で訊いてる?!

いや待てよ、大した意味はないのかも知れない。