「いい加減、子供みたいに拗ねるのはよしたら?!
先輩から聞いたけど、あなたと先輩は幼馴染みなんでしょ?だったら、助け合うものじゃないの!?きっと先輩は今もあなたを好きだし、大切に思ってる!
だって、あなたの話をする先輩は、とても辛くて悲しい顔をしていたもの!
天狼神の石は先輩を選んだけど、それはあなたの力をふまえてだと、私は思ってる。
きっと天狼神の石は、あなたの力がきっと先輩……白狼の助けになるって、察してたんだわ」
一気に捲し立てた私を見て、翠狼が掠れた声を出した。
「……知った風な事を言うな」
「翠狼……」
翠狼が、拳を握りしめて叫んだ。
「お前に何が分かるっ!?俺が……ガキの頃から、人狼王になるためにどれだけ苦労し努力してきたか、お前に分かるのか!?」
ギリッと歯軋りし、悲しみと憤りの渦巻く光を瞳に宿し、翠狼は真正面から私を捉えた。
先輩から聞いたけど、あなたと先輩は幼馴染みなんでしょ?だったら、助け合うものじゃないの!?きっと先輩は今もあなたを好きだし、大切に思ってる!
だって、あなたの話をする先輩は、とても辛くて悲しい顔をしていたもの!
天狼神の石は先輩を選んだけど、それはあなたの力をふまえてだと、私は思ってる。
きっと天狼神の石は、あなたの力がきっと先輩……白狼の助けになるって、察してたんだわ」
一気に捲し立てた私を見て、翠狼が掠れた声を出した。
「……知った風な事を言うな」
「翠狼……」
翠狼が、拳を握りしめて叫んだ。
「お前に何が分かるっ!?俺が……ガキの頃から、人狼王になるためにどれだけ苦労し努力してきたか、お前に分かるのか!?」
ギリッと歯軋りし、悲しみと憤りの渦巻く光を瞳に宿し、翠狼は真正面から私を捉えた。


