恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

あっ……!!

その時、頭の先から爪先へと、何かに貫かれたような感覚がした。

電気が走ったような、熱いような痛いような鋭い感覚。

本能的に理解した。

これが暗示だったんだ。

いや、これだけじゃない。

私はあの時の記憶を、死に物狂いで呼び起こそうとして、歯を食い縛った。

じゃないと、暗示に負けてしまうかも知れないと思ったから。

そうだ……確か翠狼は。


『殺意が頂点に達した時、お前は油断しているヤツの耳を切り、ピアスを俺に渡すんだ。俺の花嫁になると誓った証しとして。それを見せつけた後、 お前は白狼を殺す』