恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「お前、殺されたいのか」

そんなわけ、ない。

凄く、怖い。

怖いし痛い。

だけど、負けたくなかった。

今思うとこのときの私は、勇気を奮い立たせたのが半分で、もう半分はヤケだったのかもしれない。

今まで私は地味で目立たなくて、いつも誰かの影に隠れていた。

学校生活の中でそれが楽だったし、先頭にたって皆を引っ張っていくとか、あり得なかった。

皆に注目されて、地味でダサい容姿を指摘されるのが怖かったし、こんな私が誰かの役に立てる訳がないと思っていた。

でも。

でも。