恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「翠狼って、ただ単に妬んでるんしょ!!」

みるみる翠狼の顔に怒りの色が浮かび上がった。

「なんだと?!」

「あんた、人狼王になりたかったのに、天狼神の石が雪野先輩を選んだからって拗ねてるのよね!?きゃあぁっ!」

眼にも止まらぬ早さで、翠狼が私の喉を掴みあげた。

片腕で持ち上げられて、天井付近まで頭が上がった途端、翠狼は私の身体を階段の下へと投げ捨てた。

「きゃあっ!痛ぅ……!」

もんどり打って硬い床に転がり、私はギュッと顔をしかめた。

翠狼は一気に階段をかけ降り、倒れた私の前まで歩を進めると、苛立たしげにその瞳を光らせた。