恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

激しく体を揺さぶられて、私はビクッと身を震わせた。

「おい、しっかりしろっ!!俺の眼をしっかり見ろっ!」

気がついたら先輩は起き上がっていて、私の両肩を掴んでいた。

至近距離で視線が絡む。

……嘘でしょ……?!

私、とんでもないこと考えてた……!!

先輩が憎いだなんて!耳を切ってまで翠狼に石を渡したいなんて!!

なに、なんなの!?

再び頭の中に、破られた画と翠狼の緑の瞳が現れてグルグルと回る。

「私多分、頭、おかしい!!嫌あああっ!」

「瀬里!!」

取り乱しながらも、本能的に思った。