恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

●●●●●

「遅せぇ」

帰り支度を慌てて済ませ、教室を飛び出した私に、雪野先輩はムッとしたように一言呟いた。

「ご、めん」

「行くぞ」

「うん。……うわっ!」

小さく叫んだ私を、先輩は嫌そうに睨んだ。

「何だよ」

「だ、だ、だ、だって」

私は信じられない思いで、張り付いたように先輩を見つめた。

だって先輩が、私の荷物を奪い取って自分の肩にまとめて担いだんだもの。

しかも何故か、私の手をギュッと掴んだしっ。