恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

見上げた志帆ちゃんの顔は、僅かに眉が寄っていて、まるで小さな女の子が拗ねたみたいだった。

「……志帆ちゃん?」

私が声をかけると彼女は、

「ごめんっ!私、ヤな奴だったよね」

「志帆ちゃん……」

「里緒菜先輩が瀬里の画を破ったの、知らなくてっ。そんな人の味方なんて無理だし。ホントは分かってた、瀬里は悪くないって。ホントにごめん!」

志帆ちゃんはガバッと頭を下げると、私の返事も聞かずに去っていってしまい、明日香ちゃんが同情したように呟いた。

「志帆って、愛華先輩や里緒菜先輩に憧れてたんだよね。ほら、性格はどうであれ、二人とも凄くお洒落じゃん?」

「うん……」

私だって、愛華先輩や里緒菜先輩の女子力の高さは、正直羨ましい。

「ほら、雪野先輩が待ってるよ。行ってきな」

「うん」