恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「はあっ!?……なによ!?証拠でもあんの?!」

里緒菜先輩が更に私に一歩近付いた。

顎を上げて、彼女は私を睨み据える。

「アンタ、喧嘩売ってんの?!アンタみたいな地味でブスのどこがいいのよっ!」

里緒菜先輩が我慢ならないと言ったように、私の肩を右手でドン!と押した。

その時、

「三田」

里緒菜先輩の後方、二校舎の廊下から、低い声が響いた。

呼ばれた里緒菜先輩が弾かれたように振り返る。

「翔……!」

私達を心配気に見ていたギャラリー達が、雪野先輩の登場で更にざわめいた。