恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》

「アンタ、翔にどうやって取り入ったのよ!?」

どうしよう、どうしよう!!

「なんとか言えってば!」

言い終えると同時に、里緒菜先輩が私の持っていた教科書を叩き落とした。

渡り廊下にパンッと乾いた音が響く。

「教科書まで破られたいわけ?!」

教科書まで……?

それって……!

冷水をかけられたように全身がヒヤリとしたのに、頭はカッと血が登ったように熱い。

やっぱり、私の画を破ったのは里緒菜先輩だったんだ。

たとえ何をされたとしても、あの画を破るのだけは許せなかった。

「……先輩。私の画を破ったのは先輩ですか」