先輩の切な気な声が胸に刺さるようで、私は夢中で彼の綺麗な瞳を見つめた。
先輩の眼も私を捉えていて、お互いに視線が絡む。
「……先輩……。私、人狼なんて初めてなんです。だからよく分からないけど、でも、先輩が天狼神の石に選ばれたって事は、先輩が一番王に相応しいからだと思うの。
私……応援します、先輩の事」
先輩が、驚いたように息を飲むのが分かった。
気分がどんどん悪くなる中、私は吐き気と戦いながら一生懸命言葉を続けた。
「私……『満月の儀式』で、先輩の許嫁の役をやります。その後先輩は王になって、本当の恋人を見つけて結婚したらいい。許嫁は派閥会議の決定であって、天狼神様の指示じゃないんだし……」
「瀬里」
「それから……改めて本当にごめんなさい。先輩は私を旬から守ってくれたのに、画がダメになったくらいで八つ当たりしちゃっ」
先輩の眼も私を捉えていて、お互いに視線が絡む。
「……先輩……。私、人狼なんて初めてなんです。だからよく分からないけど、でも、先輩が天狼神の石に選ばれたって事は、先輩が一番王に相応しいからだと思うの。
私……応援します、先輩の事」
先輩が、驚いたように息を飲むのが分かった。
気分がどんどん悪くなる中、私は吐き気と戦いながら一生懸命言葉を続けた。
「私……『満月の儀式』で、先輩の許嫁の役をやります。その後先輩は王になって、本当の恋人を見つけて結婚したらいい。許嫁は派閥会議の決定であって、天狼神様の指示じゃないんだし……」
「瀬里」
「それから……改めて本当にごめんなさい。先輩は私を旬から守ってくれたのに、画がダメになったくらいで八つ当たりしちゃっ」


