「華恋、大丈夫?」


「……うん、大丈夫。あと一時間だもん」


「しんどくなったら言ってね?」


「うん、ありがとう」


「……ったく、雨の中傘も差さずに帰るとかホント馬鹿なんだから!」


「……うっ」



そう。


昨日、帰ろうとしたら運悪く夕立がきて、傘を持ってなかった私は気分が沈んでたこともあってか、“どうにでもなれ!”と投げやりな気持ちで土砂降りの中歩いて帰った。



案の定風邪を引いてしまった私は朝からダウン。



迎えに来てくれた響に頭ごなしに怒られ、「休め」と言われたけれど、「今日は必須教科があるから行く」と言い張った。