「……分かった。ありがとう、返事くれて」 「華恋、」 「私、頑張るから。誉くんが教えてくれたこと、絶対忘れない。忘れ、ないから……っ」 「華恋……!!」 限界だった。 これ以上誉くんの前にいると思ってること全部言っちゃいそうで。 だから、逃げ出した。 誉くんにみっともない姿を見せたくなかったから。 このままここにいると、またワガママを言って誉くんにすがりついてしまう。 一年間我慢するからって。 だから好きでいさせてって。 そう言って、誉くんを困らせてしまう。 だから誉くんから逃げた。