サヨナラケイジ

くやし気な表情を見せたよしこちゃんだったけれど、銃口が再び友季子のこめかみに当たるのを見て観念したように膝をコンクリートにつけた。


橘が犯人・・・・・・。


女子高生を監禁して、海外に売る?

なんのために?

橘が私を見た。

まるで考えていることがわかるように、「フッ」と鼻で笑う。


「大事な商品だ。悪いけど、オカマも入れて海外に行ってもらうことにするか。7人いれば、だいぶ金になるしな」


「きょうちゃん・・・・・・。ウソでしょう? なんで?」


首を左腕でしめられている友季子が、苦し気に声に出す。


「なんで? そんなの金のために決まっているだろ」


「お金?」


「金だよ金! 刑事なんてやってても体力使うだけなんだよ。人間誰しもラクして稼ぎたいだろう?」


当たり前のように言う橘は、狂っている。

普段見せていたやさしい顔は、よしこちゃんの言うとおりウソだったんだ。

だけど、友季子のことを好きだったんじゃないの?


好きな人を売るなんて、ひどすぎる。