「はいっ知ってます!やりたいです‼︎」
私は迷わず即答した。
男の人と女の人は嬉しそうに笑い、
「よし!じゃあさっそく事務所まで来てもらっていいかな?」
「はい!」
わぁ〜〜夢みたい‼︎
私が読者モデルなんて。
今まではツイマーにコーデを載せるだけだったけど、これからは表舞台に立って亜矢みたいに現実でも有名になれるんだ。
そして数日が経った。
「黒瀬さんすごーい‼︎」「見てみて、これなんか超可愛いじゃん!」
クラスでは私が載った雑誌を見ながら、みんな大盛り上がり。
撮影の方はカメラにも慣れて、なかなかサマになってきた。
ツイマーでは私が読者モデルを始めたことが有名になり、フォロワー数がさらに増えた。
「黒瀬さん本当変わったよね!羨ましいな〜」
「そんな大したことないよ」
今では雑誌の大半は亜矢より私でしめている。
きっともう亜矢より私の方が人気のはず。クラスの話題だって亜矢の話はこれっぽちもでないもん。
ツイマーのフォロワー数だって私のが上まってるし。
それに亜矢の私服とかよくツイマーで見るけど、あまりセンスよくないと思う。
お気に入り数だってそんなないし、トレンドを意識してないし。
もう亜矢の時代は終わったの。
今は私が女子高生のカリスマ!
私がNo.1なのよ‼︎
私は、自分の席で悔しそうに私を見ている亜矢に向かってにやりと笑った。