するとギャル風の女子たちがぞろぞろとやってきた。
「黒瀬さんだよね⁉︎マジびっくり‼︎急にどうしたの⁇」
茶髪で髪をアップにした子が聞いてきた。
「ちょっとイメチェンしてみたんだ。変…かな?」
またバカにされちゃうかな?
でも以前の私よりは全然マシでしょ。可愛くなったよね?
私はドキドキしながら彼女たちの返事を待った。
「ううん、可愛くなったぁ‼︎♬」
彼女たちはにっこりしながら言った。
嬉しい‼︎
誰にもバカにされないほど、現実でも私は可愛くなれたんだ。
しかし、私を囲んだ輪から少し離れたところで私に冷たい視線を向けている亜矢がいることに私はまだ気づかなかった。