数分後。
ワンピースを着た私は鏡の前に立った。



あれ…いつもと違う格好だからかな?なんかいつもより顔が明るい気がする。



今日は休日だから髪も下ろしてるせいで雰囲気も違い、長い黒髪に白のワンピースが似合っていた。



いつもと違う格好しただけでこんなに違うなんて…


胸がドキドキ鳴った。



「お客様いかがですかぁ?」



カーテンを開けて店員さんが覗き込んだ。



「わぁ〜すっごくお似合いですよ!さっきまでとだいぶ雰囲気変わりましたね!」



それは確かに思った。



「そのワンピースに黄色いカーディガンを羽織っても可愛いですよ!こんな感じで」



と、店員さんは黄色いカーディガンを肩に羽織らせた。



わあ…なんか鏡に映る私は知らない人みたい。
私にもこんな格好できるんだ。



「あ、じゃあこの2点買います」



「ありがとうございます♬ではお着替えが済みましたらレジにてお預かりしますね!」