それから数日後。
相変わらず学校行って勉強して、真奈美と過ごしたりしてたが、放課後はアルバイトに行っていた。
時給950円の本屋のアルバイトで、帰宅部だった私は週4で入っていた。
母が今までアルバイトに興味なかった私がアルバイトをしてるので驚いていた。
でも今はどうしてもお金が必要だった。
アルバイトを始めて3週間が経った。
「黒瀬さん、いつもご苦労様。はい、これ今月分ね」
中年の女性店長が小さい茶封筒を差し出した。
「ありがとうございます」
「これからもよろしくね」
女性店長が去った後、私は中を確認した。
よかった、けっこう入ってる!
これで私は変われるんだ。
私は大切に封筒をポケットにしまった。



