「そうだ!あのね、奈々美さんが奈津に今日の夕食一緒に食べないかなって言ってたよ」

「え、食べてってもいいのか?」

「奈々美さんは、いつでも歓迎するって、もちろん私も」

「なら、今日は望美の家で夕飯食べるよ。母さんには、後で伝えとく」

私達は、手を繋いで家へと向かった。

「いらっしゃい奈津くん」

奈々美さんは、嬉しそうに出迎えてくれた。

「今日は、ありがとうございます」

「こちらこそ、菊ちゃんには電話しといたから」

「え、そうなんですか?」

「ええ、菊ちゃんからは、泊まってきてもいいよって言ってたわよ」

「そ、それは流石に…」

奈津は、苦笑して言う。

「今日は、奈津くんが来るから、夕食頑張っちゃった」

机の上には、奈津の好物や、私の好物ばかり置かれていた。

流石奈津のお母さん情報……。

ルルとシンクは、机の上で金平糖を食べていた。

『あいつら…、行動早すぎるだろ』

「お腹空いてたんだね」

それから、私達は一緒に夕食を取った。

「それでね、小さい頃の望美ったら――」

「な、奈々美さんそれはいいから!」

今は、私の小さい頃の話になっていた。

「今の性格と全然違うのよ。昔は、もうちょっとつんつんしてたしね」

「なんか、可愛いな」

「そ、そんなこと!」

は、恥ずかしい……。