妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「おい、いい加減にしろ。俺は、お前と付き合う気はないんだよ!」

「でも、私は諦めないから!」

「お前なぁ!」

奈津からしたら、有水みたいなタイプは初めてだから、対応に困るんだろう。

「あの、有水さん。そろそろ奈津から離れてくれない?」

「はぁ、何でよ?貴方に指図される覚えないわよ」

「だって、奈津は私の彼氏だから」

私は、奈津の手を握る。

「望美…」

奈津の頬が赤くなる。

そんな私達をみた有水は、肩を震わして言う。

「別に今日じゃなくてもいいわ!機会は、いつでもあるんだから!」

有水は、走って駅の方へと向かった。

『ま、待ってよ有水!』

その後ろを、フレイアが追う。

「たく…。じゃぁ俺もここで別れる」

「お疲れ新」

「しっかり家まで送ってやれよ、未来の奥さんを」

「お、お前?!その情報誰から貰った!」

「沙弥佳からだよ」

さ、沙弥佳ったら…。

奈津は、納得いかないのかぶつぶつと何かを言っていた。

『俺達も帰ろうぜ』

『私お腹空いたぁ』

『今日の夕食はなに?』

シンクは、ワクワクしてわたしに聞いてくる。

「それは、帰ってからのお楽しみ」

『そっかぁ…』

ガックリするシンクを見て、私と奈津は一緒に笑った。