【???】

「たく…」

ここに居るかと思ってきてみたけど、あいつの姿は見当たらない。

「何処に行ったんだよ…」

こんな所で油を売っている訳にはいかないのに。

「あれ…確かあの人」

応援席に座る一人の女性に目が行く。

「……そっか。確かこの時は―――」

俺は、踵を返して戻る。

「早く見つけないと」

俺は、公園の中を歩いて行く。

「あいつに見つかる前に、あいつを見つけてここから出る」

俺は、ある指輪を見つめる。

「でも、ここではまだアイツの動きはない」

なら、もっと先の―――。