妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「奈津……嬉しい」

「俺もだよ」

私は今、世界で一番幸せかもしれない。

奈津は、じっと私の顔を覗き込むと、私の唇にキスを落す。

「んっ!」

私たちは、付き合って初めてのキスをした。

「望美、大好きだ」

「私も……」

再びキスをする。

『なんか、泣けてきちゃった』

『やっとだな、このまま上手く行ってくれればいいけど』

『大丈夫だよ。二人の絆は強いし、私たちもいるから』

ルルは、ハヤテの手を握る。

『そうだな。俺たちもいる』

ハヤテは、ルルの手を握り返す。