妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「ありがとう!凄く嬉しい…」

初めて奈津とお揃いの物が出来た。

「あと、前に言ったこと覚えてる?」

「え?」

「俺の気持ちを言う事 」

その時私の胸が高鳴った。

「う、うん」

これから言う奈津の言葉に、私はドキドキしていた。

「新から聞いているかもしれないけど、俺はこの先望美以外の女と付き合う気はない」

「え……」

私意外の女の子と付き合う気はない…。

そこで私の中で有水の姿が浮かぶ。

「俺にとって望美は、初めて好きになった女の子で、一緒にいて楽しいし、望美の笑顔が好きだ」

奈津が前に言ってくれた言葉を思い出す。

『望美には、笑顔が一番似合う』

私の目に涙があふれる。

「この先、もしかしたら望美を傷つけることがあるかもしれない。喧嘩だってするかもしれない…」

『まぁここまで一度も喧嘩だってしたことないしな』

「でも、それでも俺は望美が好きだ!この気持ちは、誰にも負ける気はしない」

「うん」

「だから、来年も一緒に居たい。再来年も、ずっと先も」

「うん…」

奈津は、私の頬に触れて、涙を拭ってくれた。

「だから望美、これから先は、俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」

「……はい」

奈津は、私を抱きしめてくれる。