妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

そのお陰で、何とか最後まで歩くことが出来た。

「やっと出られた…」

「よく頑張ったな」

「奈津のお陰だよ!」

「そ、そうか?」

奈津は、照れながら笑う。

『面白かった!』

『良かったな』

『次どれに乗るの?』

ルルがそう言ったときと同時に、ルルのお腹が鳴った。

『あっ…、お腹空いた』

「そろそろお昼の時間かな?」

奈津は、ポケットから携帯を取り出して時間を確認する。

「そうだな。どっかで食べるか?」

「そうだね」

私たちは、近くにあったお店へと入る。

「どれ食べようかな?」

お店はパンケーキのメニューがいっぱいあって、何を食べようか迷ってしまう。

「俺は、マンゴーとココナッツのパンケーキでいいや」

なんか、奈津が可愛くて見えた…。

「私は、チョコバナナパンケーキでいいかな」

お店の人を呼び、それぞれメニューを言う。

「望美、今日楽しめてるか?」

「え?」

「ちゃんと楽しめてるか、気になってさ、今日は望美にとって特別な日だからさ」

「ありがとう。ちゃんと楽しめてるよ、私は奈津と何処にいても楽しめるよ」

「そ、そうか」

パンケーキが運ばれてきて、パンケーキを一口食べたルルは、幸せそうに頬を抑える。