結局私じゃ選び着れなかったから、佳絵羅に選んでもらった。

まさか、靴まで用意しているとは、流石に思っていなかったけど……。

「望美、恥ずかしがらずによく見てください」

私は、鏡に写る自分の姿を見る。

白いワンピースに青いミニフラワーが可愛くて、それにあった白のレースアップシューズ。

レースアップシューズは、サンダルってこともあって、足元がスウスウする。

髪は佳絵羅がやってくれて、ワンピースにあった、後ろのお団子止め。

お団子を止めているのは、三つ編み。

『望美可愛い!』

ルルは、そんな私の姿を描いている。

「か、描かなくていいよ!」

『これは、奈津もイチコロだね』

「り、リンも変なこと言わないで!」

奈津に会うのが少し恥ずかしかった。

「望美、今日は貴方は特別な日の女の子です」

「特別な日の……?」

「だから、恥ずかしがらずに、楽しんで来てくださいね」

その時、家のインターホンが鳴った。

『あ、奈津きたよ!』

ルルは、先に玄関へと向かう。

「ま、待ってルル!」

私も急いで下に向かう。

靴を履いて玄関を開ける。

「よっ、望美!早速いこ……」

奈津は、私の姿に気がつくと、目を見開く。

「な、奈津…、お、おはよう……」

「お、おはよう」