【望美】
それから数日が経って、私は正式に美術部に入部した。
私がこの一週間で一番驚いたのは…。
「未だに有水さんが、何もしてこない…」
そう、有水は私に何もしてきていない。
奈津にすら何も…。
「でも、それはそれでいいんじゃない?」
「そうだよ、何かしてきたら怖いよ」
今私たちは、教室でお昼を食べている。
「そういえば、その肝心の小早川は?」
「玲緒くんたちと、食堂行ってるよ」
「ほー」
今日は珍しく、奈津のお母さんが寝坊して、奈津は食堂に行っている。
「なぁ望美」
「成瀬くん?」
私たちのところに成瀬くんが走ってきた。
「奈津見なかったか?」
「奈津?奈津なら食堂だよ」
「そうか……」
成瀬くんは、じっと私を見てくる。
「お前さ、奈津と付き合ってんの?」
「え?!」
突然変なことを聞いてきた。
「つ、付き合ってるよ…」
私の声は、徐々に小さくなる。
「…そうだよなぁ、部活見学の時にそんなことチラッと言ってたしな」
「そ、そうなの?」
「あぁ、“俺には、望美しかいない”とか言ってたし」
それから数日が経って、私は正式に美術部に入部した。
私がこの一週間で一番驚いたのは…。
「未だに有水さんが、何もしてこない…」
そう、有水は私に何もしてきていない。
奈津にすら何も…。
「でも、それはそれでいいんじゃない?」
「そうだよ、何かしてきたら怖いよ」
今私たちは、教室でお昼を食べている。
「そういえば、その肝心の小早川は?」
「玲緒くんたちと、食堂行ってるよ」
「ほー」
今日は珍しく、奈津のお母さんが寝坊して、奈津は食堂に行っている。
「なぁ望美」
「成瀬くん?」
私たちのところに成瀬くんが走ってきた。
「奈津見なかったか?」
「奈津?奈津なら食堂だよ」
「そうか……」
成瀬くんは、じっと私を見てくる。
「お前さ、奈津と付き合ってんの?」
「え?!」
突然変なことを聞いてきた。
「つ、付き合ってるよ…」
私の声は、徐々に小さくなる。
「…そうだよなぁ、部活見学の時にそんなことチラッと言ってたしな」
「そ、そうなの?」
「あぁ、“俺には、望美しかいない”とか言ってたし」



