それから夕食を食べて、私は今日の日の事を日記に書いていた。

『今日は、入学式がありました。
最初は奈津たちと同じクラスになれるか不安だったけど、晶と沙弥佳と奈津たちと同じクラスになれました。佳絵羅たちと分かれてしまったのは、少し残念でした。
その後、奈津に告白してきた女の子がいました。名前は、水無月有水。クラスは一つ隣で、奈津に告白してきた時は、凄く驚きました。
その後、階段の踊り場であって、階段から……。
その時、私の体からシンクという妖精が出て来て、一人ぼっちの妖精だと彼女は言いました。
シンクは、自分の持ち主の事を覚えていなくて、持ち主が見つかるまで、私たちと一緒に暮らすことにしました。
部活の方では、部長の天翔先輩や若菜先輩たちが優しくて、とても感動しました。杏鈴先生から直々に絵を教わるなんて、部活での活動が楽しみです』

「ふぅ…」

書き終わり、私は日記帳を閉じた。

私は、楽しそうに話しているルルとシンクを見る。

『それでね、ハヤテがね――!』

『ルルは、ハヤテが大好きなんだ』

『うん!大好きだよ!』

私は、その光景が微笑ましく見えた。

(ルル、お姉さんみたいだね)

私は、窓を開けて夜空を見上げる。

今日の日のことだけで、いろんなことがあった。

有水との出会いや、部活の先輩…。

一番大きな出会いと言ったら、シンクとの出会い。

さっきも感じた、シンクとの出会いは、何か縁を感じるんだ。