妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

その時、家のインターホンが家の中に鳴り響いた。

『お、迎えが来たよ』

ルルは、一足先に玄関へと向かう。

「あら、誰かしら?」

「私が出るよ」

誰が来たのか、もう分かっていたから。

私は、靴を履いて家の扉を開く。

「よっ、おはよう望美」

「おはよう、奈津!」

そこに居たのは、私の恋人の小早川奈津(こばやかわなつ)。

その隣には、奈津の妖精のハヤテがいた。

『ハヤテ!おっはよう!』

ルルは、元気よくハヤテに飛びつく。

『うわっ!と、飛びついてくるなよ!』

『だって、ハヤテに会えて嬉しいんだもん!』

えっと、ご察しの通り二人も恋人同士です。

ルルが新しく生まれ変わったあの日、お互いの気持ちを確かめあって、二人は恋人になった。

『分かったから』

ハヤテは、やれやれと言いながらルルの抱きしめた。

「朝っぱらから何してんだよ」

『う、うるせぇ!』

ハヤテは、顔を真っ赤にしていた。

「ま、いいや、そろそろ行こうぜ望美」

「うん!」

私は、鞄を取りに中へと戻った。