『そういえば、シンクは蝶々になれるんだよね?妖精が他の物になれるなんて、初めて知ったんだけど?』

『あぁ、これ?』

シンクは、目をつぶり両手を広げて、身体を紅く光らせると、蝶の姿へと変わった。

「綺麗だね」

「そうだな…」

『どういう仕組みなんだ?』

シンクは、元に姿にもどる。

『それがね、私にも分からないんだ。あの空間から出た時、蝶の姿に変わったの』

「あの空間」

『うん。私ね目が覚めたら、変なところにいて、誰もいなくて…、そしたら扉があってそこから出たんだ。その時に蝶に変わったの』

「もしかしたら、シンクは他の妖精と違って、特別な力があるのかもしれない」

「私もそう思ってる」

シンクの言う空間って言うのが気になる。

シンクは、そこから来た妖精。

となると、人の心から生まれてはいないってことなのかな?

シンクには、一体どんな力があるのかな?