なんか、この子ちょっとルルに似ているところがあるかも。

まるで、ルルの妹が現れたみたいだ。

『でもね、何だか望美と居ると懐かしく感じるんだ』

「私と?」

それって、主と私が似てるってこと?

『多分雰囲気が似てるんだと思うんだ。それで、望美の中にいたの』

「望美の中にいた?」

「うん、さっき私の体から出てきたの」

『まじかよ』

ハヤテは、信じられないようにシンクを見る。

『凄く心地よかった。望美の心は、ポカポカで、お日様みたいだった』

「あ、ありがとう…」

なんだか、ちょっと照れてしまう。

『これからどうするのシンク?行くところあるの?』

『ないよ』

シンクは、自信満々にそう言う。

「なら、私のところに来る?」

『え、いいの?!』

「うん、これも何かの縁かもしれないし。シンクの持ち主が見つかるまで、家に居ていいよ」

『ありがとう!』

シンクは、嬉しそうに飛び回る。

シンクの飛んだ後には、赤い鱗粉が舞った。