シンクは、私の怪我をしたところに触れると、簡単に傷を治した。
「痛くない……」
『すごーい!あっという間に怪我がなくなった!』
『小さな傷なら治せるんだよ!』
私たちは、有水に向きなおる。
「な、何?!今日のこと、先生にでも言ったら?」
「言わないよ」
私は、鞄を持って立ち上がる。
「な、なんでよ!」
「貴方は、奈津が好きなんでしょ?だったら、正々堂々と奪いに来なよ!」
「なっ!」
「でも、私は貴方には負けない。奈津が好きって気持ちは、貴方には勝てる」
有水は、唇を噛んだ。
「私……、あんたのそういうところ嫌い。いい子ぶってさ……」
有水は、私に指をさす。
「いいよ、奈津くん。貴方から奪ってあげる」
有水は、そのまま階段を降りていった。
「うっ……」
『望美?!』
急に眩暈がした。
『もしかして、まだ痛いところある?』
「ううん。大丈夫」
私は、シンクに目を向ける。
「痛くない……」
『すごーい!あっという間に怪我がなくなった!』
『小さな傷なら治せるんだよ!』
私たちは、有水に向きなおる。
「な、何?!今日のこと、先生にでも言ったら?」
「言わないよ」
私は、鞄を持って立ち上がる。
「な、なんでよ!」
「貴方は、奈津が好きなんでしょ?だったら、正々堂々と奪いに来なよ!」
「なっ!」
「でも、私は貴方には負けない。奈津が好きって気持ちは、貴方には勝てる」
有水は、唇を噛んだ。
「私……、あんたのそういうところ嫌い。いい子ぶってさ……」
有水は、私に指をさす。
「いいよ、奈津くん。貴方から奪ってあげる」
有水は、そのまま階段を降りていった。
「うっ……」
『望美?!』
急に眩暈がした。
『もしかして、まだ痛いところある?』
「ううん。大丈夫」
私は、シンクに目を向ける。



