妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「あんたの妖精より、フレイアはとてもいい子なんだよ」

「ルルのこと知りもしないで、そんなこと言わないで!」

「じゃぁ、この子は何の役目があるの?」

「え……」

「妖精は、心の持ち主の気持ちから生まれる。もう一人の自分とも呼べるけどね」

そんなの知っている。

ルルは、私の友達を大切に思う気持ちから生まれたから。

『私の役目は、望美とその周りの人たちを繋げることだよ!』

『それ、あんたが勝手に決めたことじゃん』

フレイアは、ルルの頬をつねる。

「ルル!」

「友情なんて、くだらない…。奈津くんは、こんな子のどこを好きになったのかな」

「貴方さっき奈津に振られたじゃん、だからもう奈津に関わらないでよ!」

「それは、無理かなぁ」

有水は、私のところへくると、悪戯に笑う。

「だってー、キスしてないなら、奈津くんをまだまだ振り向かせられるじゃん?」

「な、何言ってるの?!」

「だから、正直貴方邪魔なんだよね」

有水は、私を階段の方へと突き飛ばす。

「え…」

体が後ろへと倒れる。

『望美!!』

「だから、貴方消えてよ!」

私は、そのまま階段の下へと転んだ。

『望美ー!!!』

頭が痛い…。

「ふふふ」

有水は、ゆっくりと降りてくる。

「それじゃぁ、バイバイ」

意識が遠のく…。

「奈津くん、私が貰っちゃうね」

奈津……。