妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「じゃぁ、キスした?」

「き、キス?!!」

私は、首左右にふる。

「してない!」

な、何急に恥ずかしいこと聞いてきてんの?!

それに、この子さっきと性格が違うようなぁ。

「なぁんだ、してないんだー」

有水は、クスクスと笑った。

「付き合ってるのに、キスもしてないんだ。それ、付き合ってるって言うのかな?」

「それは…。これが、私と奈津との付き合い方だから」

「へー」

有水は、私のところへ来ると、私に顔を近づける。

「貴方、つまんない」

「え…」

『さ、さっきから言わせとけば!』

『あはは!』

「えっ!」

有水の隣に、一人の妖精がいた。

「妖精……?」

「あ、そっか貴方も居るんだっけ?」

有水は、そう言いルルを手で掴む。

『いたっ!何すんのよ!』

「ルルっ!」

「この子友情の妖精なんだっけ?」

『くだらないよねぇ、友情の妖精とか』

有水の妖精は、クスクスと笑う。

「貴方…なに?」

『私は、有水の妖精のフレイア』

フレイア?

「双子の妖精よ」

「双子の妖精……!」

てことは、もしかして……。