妖精の心を貴方に2 真紅の妖精

「そうだよね、奈津くんは望美ちゃんだもんね」

「だけど、気をつけろよ」

「あぁ……」

あれで俺のことを諦めたとは思えない。

だけど、今日のことは望美には話せないな。

『はぁ……』

『いいのか?妹なんだろう?』

『あんな奴、妹じゃないよ。逆に俺は、あいつと双子ってのが恥ずかしいね』

『そこまで言うか…』

フレイは、新の肩の上に座る。

『行こうぜ新』

「そうだな」

「ねぇ君――」

恭也先輩が新を呼び止める。

「何ですか?」

「確か、君はサッカーの見学に来たんじゃないの?」

「あー…、有水が何かやるって分かってたから来ただけなんで、別に入りたいとかは」

「でも、やっていきなよ」

恭也先輩は、新にボールを渡す。

「……少しだけなら」

その後、練習は再開された。

「……」

俺は、水無月の事を考えていた。

(なんで、俺を欲しがるんだ?)

俺に告白してきたのも、俺を手に入れるためか?

いや…、そうとしか考えられないか……。

『奈津?』

「何でもない」

俺は、新にボールをパスした。