「やぁ、久しぶりだね三人とも」

「恭也先輩!」

ユニフォームを来た恭也先輩が、俺たちのところへ来る。

そして、恭也先輩の隣には、知らない男の人がいた。

「あの、先輩この人は?」

「紹介するよ。この人は、桔梗学園のサッカー部のコーチをしてくれている、水無月雅史(まさふみ)さんだ」

「水無月?」

そういえば、さっきの女も水無月とか言ってたな。

ただの偶然か?

「君たちのプレイ見させてもらったよ。なかなか良かったよ」

「ありがとうございます!」

俺たち三人は、雅史さんに頭を下げる。

「お父さん!」

すると、雅史さんの隣に見覚えのある奴が走ってきた。

「やぁ有水、元気だったかい?」

「はい!」

「うわぁ、可愛いなぁ」

俺は、翔の足を踏みつける。

「いたたた!!」

「紹介しよう。娘の有水だ」

「水無月有水です。マネジャーとして、サッカー部に入ることになりました。よろしくお願いします」

水無月は、深々と頭を下げる。

「こちらこそ、よろしくね」

「あぁ、よろしく」

俺は水無月に目を向ける。

まさか、同じ部活なんて思ってなかった。